こんにちは、やよっぺです。
バレーボール指導者の方でこのような経験はございませんか?
私は結構あったのですが、
「試合でサーブを強く打つようにアドバイスしたらミスばかりで失点を多くあげてしまった」
「連続でサーブが入らない」
「サーブを武器にしたい」
「サービスエースで点数を稼ぎたい」
ありましたよ。この問題は都道府県の上位8チームでもある悩みですね~
初心者チームの時はこの改善のための練習に取り組みましたよ。
本当は秘密にしておきたいのですが、そしたらね。。。そのあとのことは記事にしたためておきましたので
最後まで読んでいってくださいね。
え?早く教えて?
経験談を教えてもらえるって本当貴重だし面白い。
ということで、今回はサーブの練習方法からサーブの戦術に触れていきたいと思います。
これから読むことを実践できたら、試合での興奮が半端ないですよ。
選手も一丸になって試合に挑むし、練習から頑張りだすのです。
この記事を読み終わったら、サーブ練習や練習試合で成果を試したくなるはずです。
Table of Contents
バレーボール サーブの練習方法 サーブの効果編
突然ですが今回は技術的なことは割愛しますね。
というか、このブログではあまり技術的なことには触れないと思います。
技術が伸びることも楽しいし必要なのですが、指導者が他人に話したくないような
秘密の?内容に迫ってきたいのです。
体験談
チーム作りをしているときよく言われることが、
「戦力が弱い、経験の浅い年は、サーブで攻める戦術をとることが有効」ということですね。
いわゆるバレーボールのセオリーのようなものです。
私は過去に初心者チームを指導していました。
中高一貫校の高校生女子です。
中学時代から合わせて、全員公式戦への出場は未経験でした。
そして当時は弱小チームで、練習試合はおろか試合でも勝てないという
暗い歴史のあるチームでした。
しかし、私が赴任後選手の絶え間ない努力とサーブ強化とピンチサーバーシステムなどの導入でチームの歴史に足跡を残すことができました。
今まで勝てなかった、初心者中心チームに勝てる様になり、
公式戦では一勝もできなかったのに三勝もすることができました。
えぇ!!!
あんなめちゃめちゃな指導をしていたお前さんが???
本間かぁ?(笑)
もちろん、選手各々の頑張りがあってのことですので、私が勝たせたとは思っていません。
しかし、その時戦術はマッチしたと自負しています。
さてその試合の様子ですが、初心者なので10点のセーフティリードでも
逆転されてしまうもろさがありました。
勝ち渋りといって、23点先取していても逆転負けをするようなときもありました。
いわゆる、いつ負けてもおかしくないチーム状況でした。
しかし、ここに武器となるサーブがあると状況は一変します。
実際にあったことは、
連続得点を大量にとれる
ピンチサーバーがたくさんいるからその時々の危機を逃れることができる
状況が一気に逆転する
相手チームがサーブを怖がって自滅を始める
チームに勢いが戻ってくる
このように試合で強力な武器になり、弱さをカバーすることができたのです。
指導者によって勝つための作戦のパターンがあって、
そこの壁を破ることができたら手ごたえがあるやろなぁ
想像しただけでワクワクするのぅ
その他にも、
- 控えメンバーがサーブをきっかけにレシーブなどを頑張る
- 控え選手がサーブでコートに入る機会ができる
- レギュラーメンバーが変えられたくないから必死になる
- 全体の士気があがり、チームの雰囲気がよくなる
以上のようにサーブ強化はチーム作りの中心になっていくような要素を持っています。
チーム作りの初めから行うといいでしょう。
サーブの力は大きいなぁ
知っておきたいメリット
サーブの練習法を知る前に、サーブの効果で知っておきたいメリットを抽出しておきます。
- 相手の攻撃力を減少させることができる
- チームの勢いをつけることができる
- だれにも邪魔されない攻撃
- 一人で練習ができるスキル
- タイムアウト替わりのピンチサーバー
- ピンチサーバーの起用でチーム全員が試合に集中する環境になっていく
サーブ一つですが、6個もメリットがあります。
一番いいところは、控え選手も試合に集中しようという意識になってくることです。
私が控え選手なら自主練習して指導者にアピールしますよ
サーブの戦術
サーブの戦術に触れておきます。
サーブは、相手攻撃を弱めたり、攻撃者の枚数を減らしたりすることが可能になってくるスキルです。
相手や選手によって戦術が効くか否かは変わってくるので、しっかりと相手を観察して試合中に戦術変更は必須です。
以下は、狙う選手別の効果です。
前衛エース
エースのスキルによりけりですが、初心者ほど効果的です。
理由は、前衛でエースであれば、一番に何を考えていますか?
ということなんですが、
答えは、
「スパイクを打ちたい」
ですね。
だから、狙うのです。
レセプションそっちのけで、スパイクを打ちに行く選手なら
絶対ねらい目です。
きっと高校生でいうなら都道府県のベスト16ぅらいまでは通用するはずです。
ベスト8以上は数回は効果あっても対応されますが、スパイクの質は下がるかもしれません。
やってみる価値のある方法です。
初心者チームの時、選手が相手チームのエースをねらっていたし、
大学生や日本代表でもある話ですね。
でしょ~。
それ誉め言葉ですよ。狙われたら、精神的にも体力的にもね。。。
あと私は、チャンスボールの返球もエースにするんですよ。
心理戦ですね。また、ワクワクしてきました~
その時の観察ポイントですが、サーブを打たれた瞬間、相手エースの動きがスパイクのための動きををしているか、レセプションに参加している動きをしているかを観ますよ
レセプションの苦手な選手
これは鉄板です。
では、苦手な選手とはどうやって見極めていくのでしょうか?
基本的な形ができてなくてバランスが悪かったり、面が緩いとかいろいろあるのですがこういう観察力や目は普段から培っておく必要があります。
たくさんの選手のフォームを観察することでわかってきます。
まさに、目を鍛えることです。
あとは、試合中に発見してコート内で共有が一番早いです。
そやな。憎い選手がいたら、面白いチームなるでぇ。
憎い選手とは、相手にとって嫌なプレーを考えてできるプレーヤーのことですね。
特に相手のことを観察して、心理状況を判断してプレーできる選手です。
相手後衛ライト側
なぜ後衛ライト側なのでしょうか?
これは、セッターの背中方面から球が飛んでくるので、背面からの返球に慣れていない経験の浅い選手はボールの扱いが難しく、そのあとのセットの正確性に影響が出てきます。
経験豊富なセッターでも、背中側からくる球をレフト側にセットするのはスキルが必要です。
セット前のセッターの身体がボールに正対できていないセッターの場合は効果てき面だと思います。
そういうセッターはまず基本の構えを教えてもらっていないことがよくわかりますね。
ミドルスパイカー
ミドルを狙う理由は何でしょうか?
それは、クイックに入るタイミングを遅らせたり、入れないようにするためです。
また、ミドルはリベロと交代する選手も多いためレセプションが苦手な選手が多いと思います。
ただ、クイックに入らないミドルもいますので、その時はほかに的を変えることも必要ですね。
セッター後衛の時のレセプション位置
よく言われている場所です。
実は私はあまり狙ったことがありません。
その理由は、ただ効果を知らなかったのですが、セッターは困る場所です。
人と人の間
これは、誰と誰の間か、が重要になってきます。
前衛のサイドアウトスパイカーとミドルスパイカーの間は、双方がスパイクを打ちに行くことが頭にあるので譲り合いが起きる可能性があります。
前衛選手の肩を通過する高さのボール
女子の場合ですが、前衛の肩のラインを通過するサーブは、オーバーカットか後ろの選手に任せるか判断が難しい位置です。
尚且つ、女子は男子と比べ握力が弱いのでオーバーで処理して、サーブの勢いに負けてしまうことがあります。
なので、早くて重たいサーブを打てる場合に有効な場所といえます。
バレーボール サーブの練習方法
個人編
練習のできるだけ早い段階でサーブ練習をしましょう。
集中力の高い時間帯が理想です。
連続〇本うち
ミスしたら0~やり直しというものです。
目的は、10点差を逆転したりリードしたりするためです。
お分かりの通り、サーブミスは連続得点の妨げでしかありませんね。
場所を狙って打つ
狙う場所にタオルを置いて当てるといいでしょう。
小さければ尚良しです。
ナイスサーブを〇本
条件:サーブミスなしで
ナイスサーブは選手の基準でやらせてあげていいでしょう。
できるだけモチベーションが高くなる方法で提示してあげるといいでしょう。
サーキット+サーブ練習
目的:長いラリー後の想定のため、サーキットをしてから
長いラリーを制した後は、流れを引き寄せるチャンスです。
ここでサーブミスをしては、流れをつかみきれなくなってしまいます。
練習試合などでそのような事例がでてきた後にすると選手のモチベーションにもいいでしょう。
速いサーブ
速いサーブはとにかく正面に入りにくいので、エースを取りやすいといわれています。
中学校で有名な某監督と合宿で一緒になった時に具体的な数値をおっしゃっていました。
一度ゲームの時にストップウォッチで計測してみてください。
実践練習編
言葉でのみの説明なので、イマージが付きにくいとは思います。
参考にできるポイントがあればそれだけでも効果があると思います。
レセプション練習と組み合わせて
私は基本的に何でも、球打ちは選手に、を推奨しています。
レセプション練習の時も選手に打ってもらうと練習になりますね。
サーブがネットを超えない選手でも、経験値を増やしたり届く位置から打つと練習になります。
たまに、コントロールが上手くなくて、レセプションに入っている選手に嫌な顔をされてしまうかもしれませんが、これは仕方のないことなので、サーバーを交代してもらいましょう。
そうなんですよね。
誰の練習かわからなくなるのは不都合です。
それはまずいなぁ。
自主練しないと。
ということなので、かわいそうですが、練習でできないことは試合でもできないので自主練してもらうしかないのです。
でも、これが悔しいの始まりで頑張る内発的動機になってくるはずです。
レセプションからの攻撃練習にて
その時のレギュラーメンバーがコートに入って行うレセプション練習~攻撃までの練習での方法です。
目的:(サーバー)エースをとる練習
(レセプション)強いサーブになれる練習
方法:
- サーブのいい選手にサーブを打ってもらう
- サーバーはサービスエースを二本取ったら交代
- サーバーはサーブミスしたら交代
- レギュラーメンバーは、攻撃が成功したら(チームによって条件を変える)ローテーションをする。
- レギュラー選手がレギュラーコートにサーブを打つ(抜けたところはリベロを入れる)
多少実践的ではない部分が出てきますが、目的が何かはっきりしていれば多少気にすることもないです。
それよりも、強いサーブになれる、サービスエースを取りに行くことを多く経験することが非常に重要です。
またサーバーが、台の上から思い切り打つと長身選手のサーブ対策にもなったり強いサーブが再現できます。
まとめ
サーブは練習次第でチームの武器になるということが再確認できたと思います。
まとめると、
- サーブは重要な戦術のひとつである
- スピードは速いほうがいい
- サーブは相手にとっての脅威である
- 実践練習が効果的
いかがでしたでしょうか?
結構セオリー的な感じの内容ですが、サーブは武器です。
10点差もひっくり返すことができるスキルです。
それだけではなく、ピンチサーバーの起用でチーム全体の戦力アップになりピンチを切り抜けるきっかけがサーブになります。
この機会に、サーブについてもう一度見直してみてくださいね。
そのために、選手の観察や相手チームの観察は抜かりなく行ってください。
すぐにできることはピンチサーバーの起用です。
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わたしについて:私はバレーボールの指導者としても選手としても全国大会経験の元中高保健体育科教員。詳細はプロフィールへ。勝てない暗黒時代の長く続いた初心者チームを最下位の集まるトーナメント戦で二年連続決勝進出へ。選手が練習を主導し私が戦術を練る役割分担をすること1年。戦術は初心者チームにマッチしやすく得意分野は選手の意欲を掻き立てるメンバーチェンジ。
わたしについて:私はバレーボールの指導者としても選手としても全国大会経験の元中高保健体育科教員。詳細はプロフィールへ。勝てない暗黒時代の長く続いた初心者チームを最下位の集まるトーナメント戦で二年連続決勝進出へ。選手が練習を主導し私が戦術を練る役割分担をすること1年。戦術は初心者チームにマッチしやすく得意分野は選手の意欲を掻き立てるメンバーチェンジ。