「勝つための戦術眼を養う!試合観戦で身につける分析力」

やよち
「なんでうちのチームはいつも同じところで崩れるんだろう……」

試合後のロッカールームで、

床に座ったまましばらく動けなかったことがあります。

 

スコアは2-3。

最終セットの終盤まで互角だったのに、

連続5失点で一気に逆転された。

 

体は動いていた。

声も出ていた。

それなのに、

なぜ負けたのかが、

まったくわからなかったのです。

 

あの悔しさを抱えたまま帰宅した夜、

ふとYouTubeでSVリーグの試合映像を

観はじめました。

 

最初は「なんとなく」のつもりでした。

しかし、画面を見続けるうちに、

あることに気づきました。

 

強いチームの選手は、

ボールが来るからすでに動いている。

 

次のプレーを「読んでいる」のです。

 

そのとき初めて、

 

やよち
「バレーボールってこんなにも頭を使うスポーツだったのか」

 

と、心が震えた気がしました。

 

そして、その日から観戦の仕方が変わりました。

戦術を「読む目」を意識しはじめてから、

試合でのプレーが変わり、

チームメイトへの声かけが変わり、

練習に向かう気持ちまで変わっていったのです。

 

この記事では、その体験をもとに、

試合観戦を通じて

バレーボール戦術眼を養う方法

具体的にお伝えします。

 

読み終えたとき、

あなたのバレーボールの見え方が

きっと変わっているはずです。

 

最初にみてね

やよちについて:詳細はプロフィールへ ・全国大会出場(選手/指導者として) ・元Vリーガの元でコーチ指導法を学ぶ ・日本一(クラブカップ)のチームでバレー修行 ・3年間公式戦勝ち無しの弱小チーム➜3週間で初勝利に導く(高校女子チーム) ・元高校体育教員 ・現在40代。スポーツメンタルコーチとしても活動中。 「プレイヤーズセンタード」の理念を信念とし、バレーボールの指導を言語化し効率的な指導を情報として発信中! 選手が練習を主導し私が戦術を練る役割分担をすること1年。 戦術は初心者チームにマッチしやすいことを確信。私の得意分野は選手の意欲を掻き立てること。

 

Table of Contents

1. バレーボール戦術眼とは何か——「見る」と「読む」の違い

 

ゆきひろ監督
突然ですが、あなたは試合中にどこを見ていますか?

 

おそらく多くの方は、

ボールを目で追っているのではないでしょうか。

それは自然なことです。

 

しかし、ある日の練習試合でこんな場面がありました。

相手チームのセッターが、

レシーブが乱れているにもかかわらず、

全員が予想していなかった方向へトスを上げて、

鮮やかに得点を決めたのです。

 

「なぜわかったんだろう」と不思議に思いながら、

後から映像を見返しました。

 

すると、そのセッターはボールに触れる前の一瞬、

相手ブロッカーの足の向きをチラリと確認していたのです。

その小さな「読み」が、

あの一点を生んでいました。

 

試合を「見ている」人「読んでいる」人では、

同じ場面を目にしても

得られる情報量が圧倒的に異なります。

 

「見る」とは、

ボールや派手なスパイクに視線が追いつく行為です。

 

一方で「読む」とは、

ボールが動く前から次のプレーを予測し、

なぜそのプレーが選択されたのかを理解する行為です。

 

この違いが、バレーボール戦術眼の有無を決定づけます。

 

バレーボールにおける戦術眼とは、

一言で言えば試合の文脈を理解する力です。

 

セッターがトスを上げる前の一瞬

——相手ブロックの位置、味方アタッカーの助走、

レシーブの精度、点数の状況——

これらのすべてを瞬時に把握して、

最適な判断を下せる能力のことを指します。

 

ゆうきくん
自分にそんな高度なことができるだろうか?

 

と感じた方もいるかもしれません。

でも、安心してください。

 

この力は観戦を積み重ね、

分析を繰り返す中で、

誰でも確実に磨くことができます。

 

それが、この記事でお伝えしたい最も大切なメッセージです。

 

2. バレーボール戦術を学ぶなら試合観戦が最高の教材になる理由

 

さおりさん
バレーボール戦術を学びたいけど、何から始めればいいかわからない

 

——そう感じている方に、まず一番シンプルな答えをお伝えします。

 

やよち
それは、試合を観ることです。

 

以前、後輩から

ゆうきくん
どうすれば戦術的に考えられるようになりますか?

 

と聞かれたことがあります。

そのとき

やよち
まず10試合、ノートを持って観戦してみて

と答えました。

 

半信半疑だった彼が、

2ヶ月後の練習でこう言ったのです。

 

ゆうきくん
セッターが次にどこへ上げるか、なんとなくわかるようになってきました

 

と。教科書を読んでいたわけでも、

特別なトレーニングをしていたわけでもありません。

ただ、観戦を続けただけです。

 

コーチの指導書や戦術解説書も

大切な学習ツールですが、

実際の試合観戦には

それらが持っていない

圧倒的なリアリティがあります。

 

試合の中では

「教科書通りにいかない局面」

こそが最も多く発生するからです。

 

たとえば、SVリーグや全日本の試合を観ていると、

どのチームも完璧に準備された

バレーボール戦術を持ちながら、

それが相手に読まれた瞬間に

アドリブで対応していることがわかります。

 

つまり、試合は「計画された戦術」と

「即興の適応」が混在する

リアルな実験場なのです。

 

さらに、試合観戦には繰り返し観られる

という強みもあります。

 

録画した試合を何度も見直すことで、

最初は気づかなかったポジショニングの変化や、

セッターの視線の動きが見えてきます。

 

これは自分が実際にコートに立っているときには、

ほぼ不可能な体験です。

 

接戦の末に逆転を許す場面、

完璧なブロックで流れを変える場面

 

——こうした感動的な瞬間が脳に刻まれると、

戦術的な知識も自然と定着しやすくなります。

 

理論と感情が結びついた学びは、

単なる暗記よりはるかに強く、長く残るものです。

 

さおりさん
観るだけで本当に強くなれるの?

 

と思う方もいるかもしれません。

 

しかし断言できます。

 

正しい視点で観戦を続けた選手は、

同じ練習時間でも確実に差がつきます。

 

次の章から、その具体的な観戦メソッドを

お伝えしていきます。

 

 

3. 観戦前に知っておくべきバレーボール戦術の基本体系

 

試合をより深く分析するためには、

まずバレーボール戦術の基本的な枠組みを

頭に入れておく必要があります。

 

以下の5つのカテゴリーを意識するだけで、

観戦の質が大きく変わります。

 

知っているだけで、

同じ試合がまるで別のスポーツのように

見えてきますよ。

 

① バレーボール戦術のスタート地点:サーブ戦術

 

試合の流れを作る最初のアクションが

サーブです。

 

・フローターサーブ

・ジャンプサーブ

・ショートサーブ

など種類と狙い場所によって

レシーブ側の隊形が崩れます。

 

つまり、サーブはただ相手コートに入れるだけでなく、

攻撃の起点を作るための戦術的武器なのです。

 

② 守備の土台を作るバレーボール戦術:レセプション(サーブレシーブ)

 

サーブを受ける際のポジショニングと、

誰がどこで受けるかを決める隊形のことです。

 

リベロの配置や、サーバーのクセを見て

隊形を変えるチームもあります。

 

この精度が、その後の攻撃の質を

大きく左右します。

 

③ 試合を支配するバレーボール戦術:攻撃(トランジション)

 

セッターへのトス精度によって、

使えるコンビネーション攻撃が変わります。

 

クイック、バックアタック、パイプ、ブロードなど、

多彩な攻撃オプションの使い分けが試合を支配する鍵です。

 

④ 勝負を分けるバレーボール戦術:ブロック

 

相手の攻撃を読んで跳ぶタイミングと、

ブロックの形成方法が勝負を分けます。

 

コミットブロックとリードブロックの使い分けは、

観戦の中で特に注目すべきポイントです。

 

⑤ コートを守り切るバレーボール戦術:ディグ(スパイクレシーブ)

 

ブロックとの連携によってコートをどう守るか

——ブロックが抜けた方向にどう人を配置するかが、

守備陣の質を決定します。

 

この連動が美しく決まったとき、

バレーボールの醍醐味を感じられます。

 

これら5つを意識しながら試合を観ると、

個々のプレーが

「戦術の文脈の中のひとつのピース」

として見えてきます。

そうなった瞬間、

観戦体験は一気に豊かになります。

 

ぜひ次の試合から、意識してみてください。

 

4. バレーボール戦術の核心・攻撃を読み解く——セッターの配球パターンと多彩なコンビネーション

バレーボールの試合で最も目を奪われるのは、

鮮やかなスパイクですよね。

 

しかし、あるSVリーグの試合を観ていたとき、

強烈なスパイクよりも印象に残ったプレーがありました。

それは、セッターが誰も予想していない

タイミングで打ったフェイントでした。

 

やよち
なぜあのタイミングだったのか

 

と考えながら映像を巻き戻すと、

答えが見えてきました。

 

相手の3枚ブロックが全員アウトサイドに引きつけられ、

センター付近がガラ空きになっていたのです。

 

セッターはその瞬間を見逃さなかった。

バレーボール戦術の視点で観るなら、

スパイクを打つ前のセッターの動きにこそ

注目してほしいのです。

 

そこに試合の「頭脳」が集約されています。

 

優れたセッターは、トスを上げる前に以下の情報を瞬時に判断しています。

 

  • レシーブが上がってくる位置と高さ
  • 相手ブロッカー3人の位置と反応速度
  • 各アタッカーの助走スピードと打点の状態
  • 現在のスコア、セット状況などの心理的文脈

 

これらを踏まえた上で、

クイックを使って相手ブロックを引きつけてから

サイドへ展開する

「コンビネーション攻撃」が生まれます。

 

たとえば「Aクイック+バックライト」

「レフトブロードで外を割る」など、

日本のトップリーグでは

数十パターンの攻撃が試合中に登場します。

 

観戦時のポイントは、

セッターがトスを上げた瞬間に

「なぜそのアタッカーを選んだのか」

考えることです。

 

相手ブロックの一番遅かった選手は誰か、

前のラリーで守備がずれていた方向はどこか

——こうした問いを持ちながら観ると、

セッターの配球の意図が少しずつ読めるようになります。

 

やよち

 

セッターの視点で試合を観ると、

バレーボールはまるでチェスのように見えてきます。

その瞬間から、観戦の楽しさは別次元になりますよ。

 

5. バレーボール戦術の要・守備を見抜く——レセプション・ディグのポジショニングの深意

 

ゆうきくん
「守備って地味だよね」

 

——かつて自分もそう思っていました。

 

しかし、ある試合を観てから、

その考えが完全に変わりました。

 

相手チームのエーススパイカーが

渾身の強打を連発しているのに、

なぜかそのチームは失点しない。

 

不思議に思ってよく観ると、

リベロが打たれる直前にすでに

ボールの落下点に入っていたのです。

 

予測していなければ、

あの位置には絶対にいられない。

 

そのとき「守備こそ、最も頭を使うプレーだ」

と気づきました。

 

レセプション(サーブレシーブ)を観察するときは、

隊形の形とレシーバーの立ち位置

注目してみましょう。

 

Wフォーメーション(W型)

Uフォーメーション(U型)

カップフォーメーション(カップ型)など、

チームによって採用する形が異なります。

 

また、同じチームでも相手サーバーによって

隊形を変えるケースがあります。

 

また、リベロの動きを追うのも非常に有益です。

リベロはただレシーブが上手いだけでなく、

チームの守備隊形を統率する司令塔のような存在です。

 

リベロが「右に寄る」下がる」という指示を出すだけで、

後ろ3人全員の位置が変わります。

 

この連動性を観察すると、

守備の仕組みが立体的に理解できます。

 

ディグ(スパイクレシーブ)については、

ブロックとの役割分担を意識して見てみましょう。

 

ブロックがどんな目的でとんでいるか

レシーバーと共有ができていないと

ディグの難易度は上がって戦術としての

ブロックにはなれません。

 

この連動がうまくいっているチームは、

たとえ強打を受けても拾えることが多いです。

 

逆に、ブロックとバックの動きがバラバラなチームは、

同じ強打でも失点しやすくなります。

 

守備の美しさは、実は個人技ではなく

「連動の精度」にあります。

そう思って観るだけで、

守備の見え方がガラリと変わりますよ。

 

6. バレーボール戦術におけるサーブの重要性——なぜトップチームはサーブで試合を支配するのか?

 

さおりさん
サーブはただの始まりに過ぎない

——もしそう思っていたとしたら、

ぜひ考え直してみてください。

 

以前、練習試合でサーブの打ち方を変えただけで、

そのセットを劇的に立て直したことがあります。

 

それまでは安全策でフローターを打っていたところ、

相手のエース選手の正面ではなく、

その選手の右斜め前

——つまり走らせる位置——を狙い続けました。

 

するとエースはレシーブに追われて助走が取れず、

その後の攻撃が明らかに鈍くなったのです。

たった一つの「狙い」の変化が、

試合の流れを変えました。

 

現代のバレーボールにおいて、

サーブは試合全体の流れを作る最重要要素のひとつです。

サーブは勝利の方程式!です。

 

試合中に展開される主なバレーボール戦術の

サーブパターンを見てみましょう。

 

① ゾーン攻略サーブ

 

相手のレセプション隊形において、

最も弱いゾーンを狙うバレーボール戦術です。

 

たとえば、前衛の選手がレシーブに入っている場合、

その選手の足元(ショートライン)への

速いサーブは非常に有効です。

 

② エース選手外しサーブ

 

相手の主力アタッカーをレシーブに走らせることで、

その後の攻撃の助走を妨害するバレーボール戦術です。

特に相手のエーススパイカーを後ろに走らせるサーブは、

攻撃の威力を下げる効果があります。

 

③ セッター牽制サーブ

 

レシーブがセッターに余裕のある形で返ると、

多彩な攻撃が展開できます。

逆に乱れたボールをセッターが

処理しなければならない状況では、

使えるコンビが限られます。

 

だからこそ、サーブで相手のセッターへの

返球を乱すことが戦術的に重要なのです。

 

試合を観るときは、

ぜひ「サーブの狙い」

考えながら見てみましょう。

 

1点を争う緊張場面でのサーブ選択に、

チームの意思と戦略が詰まっていることが

実感できます。

 

やよち
サーブは勝利の方程式!

 

やよち

サーブひとつで試合の空気が変わる瞬間を感じ取れたとき、

バレーボール戦術の面白さが一気に広がりますよ。

サーブは勝利の方程式!です

 

7. バレーボール戦術でブロックを分析する——コミット vs リード、そのタイミングの秘密

 

ゆうきくん
「なぜあの選手のブロックはいつも間に合うんだろう」

 

——観戦中にそう感じたことはありませんか。

 

その秘密は、跳ぶ「タイミング」

「判断の方法」にあります。

 

あるミドルブロッカーの動きを観察し続けたとき、

気づいたことがありました。

 

その選手は、セッターがボールに触れるよりも

明らかに早く跳び始めていたのです。

つまり、トスが上がる前から

「クイックに来る」と読んでいた。

これがコミットブロックです。

 

コミットブロックとは、

特定のアタッカーに事前に狙いを絞って跳ぶ方法です。

読みが当たれば強力なシャットが期待できますが、

外れると守備に大きな穴ができます。

 

したがって、相手のクイック攻撃に対してミドルブロッカーが

コミットする場面でよく使われます。

 

一方でリードブロックとは、

セッターのトスの方向を見極めてから跳ぶ方法です。

読みが外れるリスクが低い反面、

クイック攻撃には対応しにくいという特性があります。

サイドアタッカーへの対応でよく使われるバレーボール戦術です。

 

試合を観るときは、

ブロッカーが「いつ跳んでいるか」

意識してみましょう。

 

セッターがボールに触れる前に跳び始めているならコミット

触れてから跳び始めているならリードです。

この違いを見分けられるようになると、

相手の次の攻撃を予測するのがかなり楽になります。

 

さらに、ソフトブロック(ワンタッチ狙い)

という概念も覚えておくと観戦の幅が広がります。

 

完全にシャットアウトするのではなく、

ボールに少し当てて自分たちのコートに落とす技術です。

 

「なぜそのブロックは完全に塞がなかったのか」

という疑問が、これを知るだけで解消されますよ。

 

 

8. バレーボール戦術で試合の「流れ」を読む——モメンタムと戦術的交代の関係

 

「流れが悪い」という感覚、

みなさんも経験したことがあるのではないでしょうか。

 

レシーブが乱れる、

サーブがネットに刺さる、

声が消えていく

 

——あの独特の重たい空気が、

コート全体を覆っていく感じ。

あれこそがモメンタムが傾いている瞬間です。

 

かつて試合中、3連続失点でタイムアウトを取った直後、

監督が静かにこう言いました。

 

ゆきひろ監督
今、相手に流れがある。次の1点、どんな形でもいいから取り返せ

 

——それだけでした。

でも不思議なことに、

そのタイムアウト後に全員の動きが変わりました。

次のサーブで崩して、なんとか1点を返した瞬間、

コート全体の空気がふっと軽くなったのを今でも覚えています。

 

バレーボールの試合には「流れ」があります。

この流れ(モメンタム)を読めるかどうかが、

バレーボール戦術眼の真骨頂です。

 

連続失点が続くと選手の動きが固まり、

セッターの配球が単調になり、

サーブのコースが甘くなります。

 

この悪循環がさらなる失点を生む

——これが「流れが悪い」状態です。

 

そして、そのモメンタムを断ち切るために

監督が使う最大のバレーボール戦術が

タイムアウトと選手交代です。

 

タイムアウトは単なる「休憩」ではありません。

「戦術の修正」

「選手の精神的リセット」

「相手の勢いを止める」

という3つの目的を同時に果たす重要な手段です。

 

SVリーグを観ていると、

監督がタイムアウトを使うタイミングに

明確な意図があることがわかります。

 

0-3で取られた直後か、

逆に3連続得点の後か

——この判断の違いに、

各チームの戦術哲学が現れています。

 

選手交代についても同様です。

単純に「調子の悪い選手を替える」だけでなく、

 

 

相手サーバーへの対策として守備型選手を入れる

終盤にサーブ力の高い選手を投入する

 

 

など、

交代自体が戦術的メッセージを持っています。

 

観戦時には、ぜひ交代が行われたタイミングと

その後の得点経過を記録してみてください。

 

9. バレーボール戦術を深める観戦ノートの作り方——記録が分析力を飛躍させる

 

「観るだけ」と「観て記録する」では、

3ヶ月後の戦術眼に大きな差が生まれます。

 

観戦ノートをつけ始めた最初の頃は、

正直うまく書けませんでした。

 

「すごいスパイクだった」

「なんかよかった」

——そんなことしか書けない。

でも、「なぜ?」という一言を付け加えるようにしてから、

少しずつ変わりました。

 

ゆうきくん

 

すごいスパイクだった。なぜ?→相手ブロックが1枚しかいなかったから→なぜ?→直前のクイックで引きつけたから。

 

この問いの連鎖が、戦術眼を育てる栄養になりました。

 

バレーボール戦術分析に役立つ基本の記録フォーマット

 

  • 試合情報:日時・対戦カード・スコア
  • 印象に残ったプレー:セット・点数・どんなプレーだったか
  • なぜそのプレーが決まったか(または失敗したか)
  • 気づいた戦術のパターン:攻撃・守備・サーブなど
  • 今日の学び・疑問点

 

最初はうまく書けなくて当然です。

「なぜ?」という問いを立てて書くだけでも、

観戦の質は明らかに変わります。

 

そして、数ヶ月後に過去のノートを読み返したとき、

自分のバレーボール戦術眼がどれほど成長したかを

実感できるはずです。

 

その瞬間の喜びは、

努力を続けてきた自分への最高のご褒美になりますよ。

 

また、スマートフォンでのメモや、

試合後にSNSで感想を言語化することも、

記憶の定着に効果的です。

 

言語化は思考の整理を促し、

バレーボール戦術の体系的な理解を助けてくれます。

 

10. バレーボール戦術研究に役立つ映像分析ツールの活用法

 

テクノロジーの進化によって、

試合の映像分析は個人レベルでも

取り組めるようになりました。

 

現代のバレーボール戦術研究においては、

映像ツールの活用が欠かせません。

難しそうに聞こえるかもしれませんが、

無料で使えるものも多くあります。

 

DataVolley(データバレー)

 

プロチームや大学チームが使用する

バレーボール戦術分析ソフトウェアです。

 

サーブ・レシーブ・攻撃のすべてを

数値化して可視化できます。

 

導入コストはかかりますが、

分析レポートを公開している機関もあるため、

参考にするだけでも価値があります。

 

YouTubeやNHK Sportsなどの公式映像

 

最もアクセスしやすいリソースです。

SVリーグ公式チャンネルや

全日本バレーボールの試合映像は、

繰り返し観ることで見えてくるものが多いです。

 

スロー再生やコマ送りを活用すると、

ブロックのタイミングやセッターの視線を

より詳細に観察できます。

 

 

HudlやSport Filmsなどのチーム分析アプリ

 

部活やクラブチームレベルでも

使えるものが増えています。

 

自チームの試合映像をアップロードして、

得点・失点の場面をタグ付けし、

バレーボール戦術のパターンを

分析する使い方が一般的です。

 

これらのツールを使うときのポイントは、

 

数字だけを見るのではなく、

数字の背景にある文脈を読むこと

 

です。

 

スパイク決定率が高い選手がいたとして、

それは単に上手いからではありません。

 

セッターの配球タイミング、

相手ブロックとの相性、

打つコースのバリエーションなど、

複数の要因が組み合わさっています。

 

そこまで考察して初めて、

分析がバレーボール戦術の実践に活きてくるのです。

 

11. バレーボール戦術の実践への落とし込み——観戦で学んだことをチームに還元する方法

 

観戦で得たバレーボール戦術の知識は、

チームに持ち帰ってこそ本当の価値を発揮します。

しかし、「こんな戦術があった」と話すだけでは、

なかなか伝わらないことも多いですよね。

 

ここが「趣味としての観戦」と

「成長のための観戦」を分ける大きなポイントです。

 

① 「真似できるもの」と「真似できないもの」を分ける

 

トップチームのバレーボール戦術を

そのまま自チームに当てはめようとすると、

多くの場合うまくいきません。

 

技術レベル、人数構成、フィジカル差など、

前提条件が違うからです。

 

たとえば「サーブでの崩し方」については、

プロのようなジャンプサーブは難しくても、

「特定のゾーンを狙う意識」は即座に実践できます。

こうした「エッセンスの抽出」が、

バレーボール戦術眼を実践力に変えます。

 

② チームメイトや監督との対話に活かす

 

観戦で気づいたことを練習後に共有する習慣をつけると、

チーム全体のバレーボール戦術理解が深まります。

 

ゆうきくん
昨日の試合でこんな守備の形を見たけど、私たちに合わせてアレンジできないか

という問いを持って練習に臨むと、

練習の質が変わります。

仲間と一緒に考える習慣が、チームを強くします。

 

③ 自分のポジションに特化して学ぶ

 

セッターなら「セッターの動き」、

リベロなら「リベロのポジション取り」に

焦点を当てた観戦をすることで、

より具体的な学びが得られます。

 

さおりさん

自分が担当するポジションのプレーヤーは、この場面でどう動いているか

[/声]

 

という問いを常に持つことが大切です。

 

④ 失敗シーンからバレーボール戦術を学ぶ

 

成功したプレーだけでなく、

失点した場面こそが最も貴重な学習素材です。

 

「なぜ失点したか」

「どうすれば防げたか」

考える習慣が、守備の改善に直結します。

試合中の得点シーンよりも失点シーンに目を向けると、

バレーボール戦術の課題が鮮明に見えてきます。

 

12. まとめ——バレーボール戦術眼は一生ものの財産

 

あのロッカールームで床に座ったまま動けなかった夜から、

少しずつ変わりました。

観戦ノートをつけ、

映像を繰り返し観て、「なぜ?」と

問い続けた日々が、

確かにコートの上での景色を変えてくれました。

 

バレーボールの戦術眼は、

一夜にして身につくものではありません。

しかし、試合を観るたびに「なぜ?」

という問いを立て、分析を積み重ねることで、

確実に、そして着実に育っていきます。

 

戦術眼が磨かれると、

バレーボールはまったく違うスポーツに見えてきます。

 

単純なスパイク合戦ではなく、

知力と意志がぶつかり合う頭脳戦として

楽しめるようになります。

 

そして、その理解はコートの上での自分のプレーにも反映され、

チーム全体の力を底上げしていきます。

 

あなたが今日から意識してほしいことは、

たったひとつです。

 

次に試合を観るとき、

「なぜそのプレーが選択されたのか」を

ひとつだけ考えてみてください。

それだけで、あなたの観戦はすでに

「見る」から

「読む」へと変わり始めます。

 

観戦は「楽しむもの」であり、

同時に「学ぶもの」でもあります。

この記事が、あなたのバレーボール人生を

より豊かにする一歩になれたなら、

こんなに嬉しいことはありません。

 

”やち”

 

最後にみてね

やよちについて:詳細はプロフィールへ ・全国大会出場(選手/指導者として) ・元Vリーガの元でコーチ指導法を学ぶ ・日本一(クラブカップ)のチームでバレー修行 ・3年間公式戦勝ち無しの弱小チーム➜3週間で初勝利に導く(高校女子チーム) ・元高校体育教員 ・現在40代。スポーツメンタルコーチとしても活動中。 「プレイヤーズセンタード」の理念を信念とし、バレーボールの指導を言語化し効率的な指導を情報として発信中! 選手が練習を主導し私が戦術を練る役割分担をすること1年。 戦術は初心者チームにマッチしやすいことを確信。私の得意分野は選手の意欲を掻き立てること。

 

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