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【バレーボール目玉の正体とは?】
【目玉】と聞いて皆さんは何を
思い浮かべますか?
そうですよね?
【眼球】を思い浮かべる方が
ほとんどですよね?
バレーボールの用語として、この
【目玉】が指すものは、
試合開始時のスターティングポジションの位置です!
なぜ、【目玉】と呼ばれるのか?
この理由は実に単純で、
試合開始時に審判に提出するポジション位置を
記入する用紙が【目玉】が並んでいるように
見えるから、こう呼ばれるようになったのです。
その実物がこちら↓
確かに、ずらりと目玉が並んでいる
ように見えますよね?
【目玉】の正式名称は【ラインナップシート】
と言います。
目玉の招待はお分かりいただけたと
思いますが、
『その目玉、勝つためにそんなに重要なの?』
そう思ったそこのあなた!
じつは、この【目玉】の組み合わせを決めることが
非常に重要なんです!
【目玉】の組み合わせを戦略の一つとして考え、
決めることで、プレーヤーの良さを生かすこともでき、
勝敗にも大きく影響を与える事になります。
まずは、【目玉】の仕組みからお話していきます。
★目玉を決めるための理解!★
【目玉】はおもに6人制のバレーボールで
使用します。
なぜ、【目玉】が必要なのかというと、
6人制のバレーボールには、
【ローテーション】という
ルールがあるからです。
そのローテーションを明確に
するために必要なのが【目玉】なのです。
では、【目玉】を決めるためにまず、
ローテーションの理解・解説から
お伝えしていきます。
★6人制ローテーションの理解★
【ローテーション】を簡単説明すると
1プレーが終了(1得点獲得ごと)に
時計回りに一つずつ移動する事です。
分かりやすく図で説明します。↓
この、赤い矢印に従い、ポジションを
回していきます。
そして、前衛3人、後衛3人で分かれています。
後衛はアタックラインより中で攻撃すると
ルール違反になります!!!
後衛右側の緑のポジションン位置に
来た時にサーブを打ちます。
お気づきの方、お分かりの方も
いるかと思いますが、
この【目玉】から、じつは、
サーブの順番も分かるように
なっているのです!!
分かりやすく【目玉】に
番号をつけてみますね!
先ほどもお話しましたが、
緑ポジションに来た時にサーブを打つので、
このポジションに目玉で書かれている人が1番に
サーブを打ちます。
そして、ポジションは1得点獲得ごとに
時計回りに一つずつ回るので
サーブ順2番は、黄色ポジションに入っている人と
なります。
このようにローテーションしながら、
サーブも順番に回していきます。
上で話した目玉は、サーブから試合が
始まる場合です。
もしレシーブから始まる場合は、
わざと一つ後にずらして目玉を記入しないと、
思った通りのサーブ順にならないことになりますので
注意が必要です!!!
では次に、ローテーションをしていく中で、
ポジショニングがどう変化していくか
ご説明します。
【ポジショニングの基礎知識】
6人制バレーボールには、【前衛・後衛】
に分かれており、主に、【前衛】は
攻撃が仕事になります。
それとは逆に【後衛】は
守備が仕事となります。
お話している通り、6人制バレーボールには
【ローテーション】というルール
があります。
なので、1試合の中で、必ず
【前衛・後衛】は両方をしなければいけません。
では、ポジションはどのように変わるのか
お話していきます。
まず、6人制バレーボールのポジション
は、大きく簡単に分けて3つです。
〇センター(ミドルブロッカー)
〇レフト(アウトサイドヒッター)
この3つのポジションでポジショニングを
組みます。
『6人制なのにポジション3つ?』
と疑問に思いますよね?
【レフト・センター・ライト】に
それぞれ、【前衛・後衛】があります。
2・センター(ミドルブロッカー)
3・ライト(オポジット)
4・バックレフト
5・バックセンター
このように【前衛・後衛】
で呼び方が変わるのです。
そして、トスを上げるセッターは、
ライト(オポジット)の対角にポジションを
置くことが多いです。
【対角説明図】
上の図で、同色の矢印同士が対角となります。
ローテーションの組み方によっては
セッター位置をライトと対角では無く
別のところにする場合もありますが、
基本的にはこのポジショニングが
主流です。
では、対角の事を理解した次のステップは
対角の動きを確認しましょう。
①~⑥のように順番でポジションを
ローテーションしていきます。
この動きを得点を獲得する毎に
繰り返し繰り返しグルグル回る
ルールを【ローテーション】
と言います。
このローテーションは、組み方によっては
チームが強くも、弱くもなってしまいます。
なので、初めに決める【目玉】は
とても重要になります。
次に、どうして【目玉】(スタートのポジショニング)
が重要なのか!!!
お話していきます。
【目玉は熟考すべき?!その心は?】
では、皆さんが、【目玉】を考えるとき
まず初めに、どのように考えますか?
一度、頭の中で想像してみて下さい。
良くスパイクを打ち、得点を決める
人を、前衛3枚に置きますか?
それとも、後衛からスタートさせますか?
組み方は様々ですが、ここでは、
悪い例をもとにお話ししていきます。
部員…【7人】
*分かりやすいように、名前はポジションの
頭文字です。
【レフト(アウトサイドヒッター)】
L子…スパイクが得意。チームのエース。
レシーブが苦手。
L’子…スパイク、レシーブともに得意。
スパイク決定率は低め。
【センター(ミドルブロッカー)】
C子…高身長を生かした速攻が得意。
レシーブは苦手。
C’子…ブロックが得意。レシーブは苦手。
スパイク決定率は低め。
【ライト(オポジット)】
R子…なんでもこなせるオールラウンダー。
R’子…セッター。スパイクは打てない。
【リベロ】
リベ子…レシーブが得意。
この【チームyayochi】を例に考えてみましょう。
まず、各部員の得意、不得意のデータから
スパイクが得意な部員を前衛に並べてみましょう。
このように目玉を組むと、試合の始めは
部員それぞれの得意性が発揮され、
とても強いように見えます。
ですが、忘れてはいけない
【ローテーション】ルール…
そうです!
お気づきですか?
【ローテーション】でポジションを
一つづつ回していくと、
このようなポジションになってしまいます。
赤〇の部員は、レシーブが苦手です。
そして、青〇の部員は、スパイクの決定率が低いです。
このポジションに回ってきたとき、
一体、どんな事が予測されますか?
相手にとられる可能性が高い。
可能性を高めてしまう。
【ローテーション】ルールは、
自チームがポイントを取らないと
ローテーションできないので、
【yayochi】チームで【目玉】を
このように組んでしまうと、
3ローテーション目にとても
不利なポジショニングが続く事になります。
攻撃のバリエーションを考えるのも
ひとつの手段ではありますが、やはり
組み合わせは、良く考えた方が良いですね。
では、チーム【yayochi】について、どのように
組み合わせれば良いか、一緒に考えてみましょう!!
【あなたなら目玉をどう組みますか】
上記で【目玉】【ローテーション】の
お話をしてきました。
もし、あなたが、チーム【yayochi】の
監督でこのチームのポジショニング、
部員の特性を生かしたチームを
作るのなら、どのように【目玉】を
組みますか??
答えは決まっていませんが、
『自分ならこうするなー!!』
など、沢山想像しながらチャレンジ
してみたください!!!
では、もう一度、
チーム【yayochi】の部員の
データを、確認してみましょう。
レシーブが苦手。
L’子…スパイク、レシーブともに得意。
スパイク決定率は低め。
レシーブは苦手。
C’子…ブロックが得意。レシーブは苦手。
スパイク決定率は低め。
R’子…セッター。スパイクが苦手。
まずは、チームのエース【L子】
から考えてみましょう!
【エース】と言えば、チームで一番の
ポイントゲッター!!
試合開始直後から、ポイントを
取って、チームに勢いを
つけてほしいですよね??
そのためには、まずは
前衛で頑張ってもらいたいです。
【L子】を前衛レフト(アウトサイドヒッター)
に置くと、試合開始後3回、前衛でプレーできるので
そうですね!
【L子】と【L’子】は対角なので
この二人のスタート位置(目玉の位置)は
決定です!
では、次は【R子】と【R’子】の
ポジションを決めましょう!
【R子】はオールラウンダーで
なんでも器用にプレーできます。
前衛、後衛、どちらからスタート
しても良さそうですね。
【R’子】はセッターです。スパイクが
苦手です。が、後衛からスタートしてしまうと、
ライトポジション(オポジット)は、1ローテーション目で
前衛に来てしまいます。
なので、【R子】【R’子】は
本来ならば、スパイカーの【R子】を
前衛に置きたいですが、ここは逆に
【R’子】を前衛からスタートさせます。
では、いよいよ残り2人です。
【C子】と【C’子】は、スパイクのは
【C子】の方が得意そうですが、
二人ともレシーブが苦手みたいです。
そういえば、もう一人、レシーブの
苦手な部員がいましたよね?
そうです!【L子】です!
となると、レシーブが苦手な部員を
隣同士に置くと、レシーブが
極端に弱くなってしまうローテーションが
発生してしまいますね…
でも、【C子】【C’子】ともにレシーブが苦手…
そんな時には【リベ子】の登場です!!!
今まで、リベロに触れずに来ましたが、
ここで、リベロの説明を少しします。
攻撃に参加すると、ルール違反となり
相手チームに特典が入ります。
サーブも攻撃に入るので、打てません。
リベロのポジションは、決まっておらず、
後衛のプレーヤーであれば、どこでも
交代が可能です。
交代のタイミングは、メンバーチェンジで
するのではなく、1プレーが終了している間に
入れ替わる事ができます。
交代後は好きなタイミングで外に
出る事ができますが、
交代したプレーヤーのポジションが
ローテーションで前衛に回ってきたときには
もとにコートにいたプレーヤーと
再度交代し、コート外に出ます。
一目で審判から分かるように、ユニフォームは
皆と違うものを着用しなければなりません。
そうですね!このような時は、
最強の守護神に登場してもらいましょう!
なので、【C子】【C’子】どちらが前衛、後衛どちらから
スタートしても、後衛に回ってきたときには
【リベ子】と交代できるので、問題なさそうですね。
では、二人の特性のどこに重点を置き
ポジションを組みますか?
この考えには様々な考えがあると思います。
一つの例として、まず、チーム【yayochi】
【目玉】を最初に考えた時のことを
思い出して下さい。
チームのエース【L子】を
前衛、後衛どちらにポジショニングするか
決めた際、
『試合開始直後からポイントを取って
チームに勢いをつけてほしい』ので
前衛スタートにしましたよね?
おそらく!敵チームもこの観点は
同じだと思います。
であれば、敵チームも前衛スタートのはず。
相手の攻撃を阻止するブロックが得意な
【C’子】を前衛からスタートすると、
敵エースが前衛から攻撃してくるときは、
【C’子】がピタッとマークできますよね??
これは一例ですが、今回は
このポジションで決定しましょう!
これで、チーム【yayochi】の
【目玉】は完成しました!!
本来であれば、【目玉】には
ユニフォームの番号を記入します。
なんとも強そうな【目玉】
の組み方が出来ましたね!!
【最後に】
いかがでしたか?
【目玉】への理解は
深まりましたか??
そして、皆さんはチーム【yayochi】の【目玉】を
どのように組みましたか?
【目玉】の組み方はたくさんあり、
組み方を改善することによっては
チームの弱点を補うこともできます!
この記事を読んで、【目玉】への
理解を深め、皆さんなりの【目玉】を
組み、チームをさらに強化してもらえたら
と思います。
是非!より良いチーム作りのために
参考にしてみて下さい★
6人制のバレーボールには、【ローテーション】
というルールがあります。
ローテーションの組み方はとても重要で、勝つための戦略
と言っても間違いないでしょう。